- 2010年2月 5日 20:28
- LEICA M9 | Camera & Lens | Review
超大口径。
一本欲しかった。
LEICA M9 / NOKTON 50mm F1.1
コシナが鳴り物入りで出したNOKTON 50mm F1.1。
当然ながら発表当初から気になっていた。
それなりに信頼できる先(当社比)のレビューや、実写を見る限り非常にいいように思える。特にM9でフルサイズになってその評価はまた一段上がっている。レンズの評価は本当に自分で手にしないと何とも言えないがマジメに優秀なレンズであろう想像していた。
自身の経験からすると現行のUltron 28mm F2を高く評価している。ボケが非常に優しく、ピントはLEICA Summilux 35mm ASPH.のようなドラマチックな画は無いが非常に繊細でシャープに立ち上がっている。
っでこのNokton 50mm F1.1。いろいろサイトの画を見る限りそのUltoronの筋を踏襲している気がする。これはコシナ得意のクラシックシリーズとは違う路線であると思う。個人的にコシナのクラシックシリーズの画作りはあまり好きではない。それからするとこちらは正当派シリーズという感じかもしれない。
さて今回手にするにあたって写りに関してさほど疑問とするところはなかったが、M9とのフィーリングはどんなもんかなと、金沢でNokton所用者のFacadさんにちょっと試させてもらった。
先ず印象は軽量コンパクト。そう、個人的な印象としてノクチはちょっと気軽に持ち歩けるという感じではない。特の0.95を触らせてもらった時なんてほとんどラバー付きの白手袋を着けたいくらいだった(笑)。印象とするとノクチ1.2あたりのコンパクトさ(原物見たこと無いけど)。っていうかそのまんまそれ狙ってるやんって感じだが。もちろんコンパクトと言ってもRFには大柄だが十分機動的である。
っで話は行ったり来たりするが、今回このレンズを手に入れたかったのは完全イタリア渡航に向けてである。ま、これも話し出すと紆余曲折がありすぎで切りがないが、ともかく夜用大口径として持って行きたかった。当然スナップメインはSummmilux 35 ASPH.だが、夜の散策はちょっと大口径でって欲張った話で(笑)。その持ち物としてやはりコンパクトであって欲しいところ。その目的からするとこのNoktonは非常にコンパクトで軽量である。一本持って行ったとしてもたいした荷物にならない(って十分荷物になるが(笑))。
毎度四の五の言ってるが、さて自身で手にした当レンズの印象であるが、大声じゃ言えないがマジメに良いです(笑)。周辺光量もたっぷりでボケがまた柔らかい。しかも開放からキリッと立体感もありシャープである。それでもって非常に透明感もありヌケがいい。(またベタほめ(汗))。
良く目にするノクチのその幻想的な世界をこのレンズで感じるかというと、ノクチを使ってないので何とも言えないが(汗)、非常にマジメに世の中を美しく写し込むすばらしいレンズだと思う。そしてもう一つ思えるのはやはりこのレンズはF1.4の世界と違う。F1.1という開放値だと一絞りまで違わない訳だがそれはF1クラスの世界であると強く感じる。
間違いなくそこには違う世界が描かれている。
ここのところ個人的にコシナ評価がエスカレートしている。
あんまりほめると人格が疑われそうだが(笑)。
このNoktonの最大の魅力は、やはりコンパクトさにある。
毎回思うが、コシナとLEICAと比較するのはナンセンスだろう。
世界が違いすぎる・・・。
このNoktonはNoktonの世界。
マジメによいと思った。
LEICA M9 / NOKTON 50mm F1.1