- 2014年2月15日 19:37
- FUJIFILM X-E2 | FUJIFILM X-T1 | Camera & Lens | Days | Design | Photologue
私が初めて手にしたカメラはレンジファインダーでは無く一眼レフでした。
それは父親のガラクタ棚にあった、ほとんど使っていないカメラ...。
何を撮るでもなくファンダーを覗いてはその先に見える、
肉眼では見た事のないボケのある世界に、ワクワクしながらシャッターを切っていました。
X-T1に標準レンズ。
思った以上にコンパクトなボディに、驚くほどの大型ファインダー。
シャッターを落とすと、その静かなシャッター音が手の中に伝わってきます。
なにか、あのカメラを持ち始めた頃のワクワク感を思い出させる不思議なカメラです。
絞りリングに、軍幹部のダイヤル。そして大きなファインダーが、何の抵抗もなく自分の中に入ってきます。
FUJIFILMがX-Pro1を創った時にシリーズの中でこの形までイメージは膨らんでいたんでしょうか。
カメラがデジタルとなって、こんな気持ちを感じたのは初めてかも知れません。
それは単にこのカメラの持つクラシカルな雰囲気だけではなく、
起動の速さ、往年のアナログカメラを感じさせる大型ファインダー。
そしてそのファインダーのリアルな表示速度などなど、
目に見えない数々のスペックがそう感じさせるのだと思います。
仕事でカメラを使うようになって久しいですが、やはり嗜好品。
どれだけ技術が進化しても、写真機というものは特別なものです。
よく写る、写らないでは無く、そのカメラで写真を撮りたいか、撮りたくないか...。
すっと肩にかけ、あてもなくただただ街を歩きたくなる。
X-T1は、なにか不思議な魅力を持ったカメラです。
Photo : FUJIFILM X-T1 / XF35mm F1.4R
taken with FUJIFILM X-E2 / XF60mm F2.4R