- 2018年5月15日 16:38
- LEICA M10 | Camera & Lens | Days | Design | Monologue | Photologue | Review
7artisans。
七人の匠が創っているのか?
LEICA M10 / 7artisans 50mm F1.1
ヒトはよく写るレンズを求め、
次ぎに求めるのは、
よく写る事にプラスして表現力のあるレンズだろうか。
さてこのレンズは何になるのか...。
よくは写らない。
表現力があるかと言えば、ある気はする...。
個性的だとは言える。
開放はF1.1。
最近の優良レンズレビューで聞き飽きたフレーズ「開放からピント面はシャープで...」
ってことは全く無く、ホワホワである。
なんならどこにもピントが合ってる気がしない。
レンズ構成はゾナー。
ボケ味がきれいかというとそうでもなかったり。
中々の歪みもある...。
ここまで何一つ褒めていない。
正直褒める言葉が見つからないのだが、
楽しめるレンズと言えば、久しぶりに楽しいと感じるレンズである。
撮るものすべてを夢の中に誘ってくれる。
強い周辺光量落ちに、流れるようなボケ。
ヒトは肉眼で見たままをカメラに納めたいとは思っていない。
写真に写す事で何か違う世界を表現したいと思っている。
これこそレンズを通して写し出された、写真本来の喜びかも知れない。
このレンズを使うと忘れかけていた写真本来の楽しさを思い起こさせてくれる。
七人の匠はその事を考え、創りあげたのだろうか...。
そうでなくてもこのブランドネームがそれを想像させる。
楽しくてしばらくカメラにはこのレンズを着けっぱなしであった。
そしてここに来て感じるのは、よいレンズのありがたさである。
逆に(笑)。
あらためてSummilux 50mm ASPH.なんて腰抜けるようないいレンズだ。
この繰り返しがレンズ遊びの楽しみなんだろう。
LEICA M10 / 7artisans 50mm F1.1