- 2019年8月13日 09:18
- LEICA M10 | Camera & Lens | Days | Design | Monologue | Photologue | Review
LEICA M10-P / NOKTON Vintage Line 75mm F1.5 Aspherical
レンジファインダーで75mm。
長年使いたい焦点距離でありながら、中々しっくりくるレンズに出会わないもので...。
(と言いながらそんなにいくつも手に入れてはいないけど。)
これまで「HELIAR classic 75mm F1.8」「APO SUMMICRON 75mm F2」を私有したことがある。
HELIAR classic 75mm F1.8は柔らかいボケの中にスッと立ち上がるピントが気持ちよかった。
描写は気に入っていたものの、
LEICAレンズならさらに何かを写し出してくれるんじゃないかと
勝手な妄想とともに手に入れたのがAPO SUMMICRON 75mm F2だった。
(上があるなら見て見たいというのが人間心理ですね。)
そのAPO SUMMICRONは開放からピントはキレがよく、
周辺まで解像度は高く、猛烈に良く写るレンズで非常に気に入っていた。
しかし、使っていくうちにその写り完璧さと裏腹に段々味気ない気もしてきた...。
(人間って適当ですね)
なんだかんだとレンズの重さもあって出番が減り結局手放してしまった。
LEICA M10-P / NOKTON Vintage Line 75mm F1.5 Aspherical
その後しばらく手元には75mmレンズは無かったが、
フォクトレンダーからNokton 75mm F1.5という魅力的なレンズが発売された。
「Vintage Line」というシリーズにやや抵抗があったが、写りは現代的であろう思って手に入れた。
コンパクトで軽量ボディ。
ルックスも良く、非常に美しいデザインではないかと思う。
そしてその写りはと言うと、思いの外クラシカルな描写に振ってあるなと言う印象...。
レンズ構成はゾナータイプだろうか。
開放ではやや滲みがあり、好みも分かれるレンズだろう。
LEICA M10-P / NOKTON Vintage Line 75mm F1.5 Aspherical
レンジファインダーのブライトフレームで、
75mm枠というのは50mmよりも切り取り感が強く、撮っていて楽しい。
しばらくM10には付けっぱなしになりそうな予感がするね。
LEICA M10-P / NOKTON Vintage Line 75mm F1.5 Aspherical
小松安宅漁港はこの日も異常なし。
穏やかな夕暮れだった。