- 2012年5月 9日 21:00
- FUJIFILM X-Pro1 | Camera & Lens | Photologue
DIGITALに移行する前、仕事も含めフィルムでの撮影は基本ポジだった。
中でも作品として残したいものを撮るときは必ずといっていいほどコダクローム。
そう、コダクロームを一度使ってしまうと、
他のポジで撮った写真なんて薄っぺらくて見てられない感じだった。
ま、まだまだ若い頃ね(笑)
FUJIFILM X-Pro1 / XF35mmF1.4 R
その愛すべきコダクロームも、
外式現像である事からコスト、現像納期と結構ハードルが高いもので、
日頃の撮影でのフィルムはどうしてもエクタクロームなどを使うことが多かった。
しかしながらコダクロームと比較するとそのエクタクロームの絵はなんとも薄っぺらいというか、
仕上がりをビュアーで覗いていても気持ちが高ぶらないものだった。
そんな中「フジのプロビアなんかを絞り込んで撮ったりすると結構コダクロームぽいよ」
って適当ながらもうれしいことを教えてくれた先輩デザイナーがいた。
見せてもらったポジは結構いい感じ。落ち着いた深みのあるいいトーンだった。
それまでフィルムはKodakという変なこだわりがあったもんだから、
フジのフィルムは使ったことがなかった。
それ以来ポジで撮るときはほぼプロビアを使うようになった。
自分の思うコダクロームに重ねるイメージとして、撮ったその時の記憶に近い絵が残せるというところ。
妙に彩度が高かったりとか、赤みが強かったりという事が無く非常にニュートラル。
その上、コダクロームほどの強烈すぎるコントラストもなく、なんとも扱いやすいフィルムであった。
今でもポジを入れるときはほぼプロビアを使う。
そのプロビアがデフォルトとなっているX-Pro1。
あくまでそのネーミングはフィルムに例えプロビアとしているが
その非常にニュートラルでありながら、深みのある絵作りは
他メーカーのカメラでもありそうで中々無いものである。
そのプロビアをコントラスト上げ気味にしながら、彩度をやや落とし絞り込む。
撮りながらもややにやけてくるぐらいの絵である。
この辺りはやはりFUJIFILMというフィルムメーカーの作った
デジタルカメラだとつくづく感じる。
フィルム時代のユーザーの描きたい絵。落とし込みたい絵というところを、
誰よりも分かっているんだろうと思う。
X-Pro1 DE PROVIA。
なんか嫌なくらいジワジワと使いたくなるカメラ(笑)
そんなこんなで地味にPHOTOLOGで...。
FUJIFILM X-Pro1 / XF35mmF1.4 R