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X-Pro1というDIGITAL FILM

加佐ノ岬灯台

絹のような世界。

FUJIFILM X-Pro1 / XF35mmF1.4 R

加佐岬の木

FUJIFILM X-Pro1 / XF35mmF1.4 R

LEICA M9を使うようになってからというもの、
新しいカメラを手に入れてもデータを開いて驚くことはほとんど無かったが、
このX-Pro1の画は正直ものすごいと感じる...。
ローパスレスという解像感だけでなく、
汚れがないというか、洗われたような瑞々しい鮮度がある。

小松漁港ランプ

FUJIFILM X-Pro1 / XF35mmF1.4 R

デフォルトのフィルムシミュレーションとして、
プロビア、ベルビア、アスティアなどのモードがあり、
それこそ撮ってそのまま高いクオリティで着地は出来るが、
このカメラの真価はRAWにあると思う。
RAWで開いたその画は、まさに絹のような世界。

JPEGをポジフィルムとするとRAWはネガフィルム。
まさにX-Pro1のRAWはDIGITAL NEGATIVE FILM。
その素性良く鮮度の高いデータは、思い通りの絵に追い込むことが出来る。
ネガフィルムのような幅の広い階調を持ちながら、
ポジのようなコントラストの高い表現から、
柔らかいトーンでネガプリントのような絵も可能だ。
それはカメラ主体ではなく作者のイメージ通りに作品を仕上げられるという、
この事こそ本当に重要なところであろうと思う。

稲

FUJIFILM X-Pro1 / XF35mmF1.4 R

何事も形から入るもんだから(笑)、
ルックスとしてやや抵抗のあったこのシリーズだが、
このX-Pro1は名機TX-2あたりをイメージさせる。

ストリートショットを撮ったりするには、
AFスピードなどカメラとして不満はないわけではない。
しかしこの驚くべき画質は何ものにも代え難い。
正直LEICA M9以外で初めて作品を撮るために使いたいと思えるデジタルカメラかもしれない。
もちろん、この高画質はレンズの性能にも寄るところが多いと思うのだが、折角のミラーレス。
ぜひアダプターを介してSummiluxあたりで撮ってみたいところ。

いきなり気に入りまくりのX-Pro1。
また少しPHOTOLOGで。

FUJIFILM X-Pro1 XF35mmF1.4

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